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2001.09.25.発行 vol.82 [テロ事件の衝撃 号]
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■■ [本]のメルマガ 2001.09.25.発行
■■ vol.82
■■ mailmagazine of books [テロ事件の衝撃 号]
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■CONTENTS-----------------------------------------------------------
★トピックス
→注目イベントとBOL続報、書店求人情報など。
★「脱・書店員日記」/aguni(あぐに)
→テロへの報復ではなく、善意のペイ・フォワードを期待したい。
★「現代思想の最前線」/五月(ごがつ)
→「無限の正義」かテロリズムか――私はどちらにも反対だ。
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■トピックス
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■柄谷行人氏『トランスクリティーク』刊行記念シンポジウム
雑誌「批評空間」第III期創刊号と同時に先週(2001年9月第4週)発売された
柄谷行人氏(1941-)による渾身の大著『トランスクリティーク:カントとマル
クス』は、対米同時多発テロ事件をめぐる氏のコメント「これは予言ではない」
http://www.criticalspace.org/special/karatani/010916.htmlにおける示
唆(来たるべき戦後に備えよ。そのためには……)とあいまって一層の反響を
呼び起こしつつある。絶妙のタイミングでこの新著をめぐる公開シンポジウム
が下記の要領で近く開催される予定。見逃せません!
第128回紀伊國屋セミナー
シンポジウム『トランスクリティーク』をめぐって
パネリスト:黒崎政男+西部忠+浅田彰+柄谷行人
日時:2001年10月3日(水)18:30開演(18:00開場)
会場:紀伊國屋ホール(紀伊國屋新宿本店4F)
入場料:1,700円(全席指定・税込)
前売り:キノチケットカウンター(紀伊國屋新宿本店5F)
電話予約:紀伊國屋書店事業部 TEL03-3354-0141
主催:紀伊國屋書店/批評空間
http://www.kinokuniya.co.jp/05f/d_02/5_02_001.htm
■岡崎乾二郎氏『ルネサンス 経験の条件』刊行記念シンポジウム
「批評空間」第II期に連載され、のちに筑摩書房から単行本として刊行されて
美術批評界に大きな衝撃をもたらしている、造形作家・岡崎乾二郎氏(1955-)
による『ルネサンス 経験の条件』をめぐって、下記の通りシンポジウムが開
催される。なお、雑誌「談」の2000年10月号に掲載された、本論考についての
岡崎氏へのインタビューは以下のページで読める。
http://www.criticalspace.org/special/okazaki/dan064.html
青山ブックセンターセミナー
シンポジウム『ルネサンス 経験の条件』をめぐって
パネリスト:大澤真幸+田中純+浅田彰+岡崎乾二郎
日時:2001年10月8日(月曜祝日)16:00開演(15:30開場)
会場:青山ブックセンターカルチャーサロン(渋谷区神宮前5-53-67)
入場料:1,000円(入場料は当日会場入口でお支払いいただきます)
電話予約:青山ブックセンター本店 03-5485-5511
(定員に達し次第ご予約を締め切らせていただく場合がございます)
主催:青山ブックセンター/批評空間
http://www.aoyamabc.co.jp/public-html/abc-fair/fair-event.html
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◆特別公開シンポジウム「明治・大正・昭和;日本はどう作られてきたか」◆
司会・小森陽一 9/29関川夏央、成田龍一、11/10 赤坂憲雄、兵頭裕己
◆明治以降、日本という国と人々の行動原理はどのように形成されたか。文
学、ジャーナリズム、民俗学など多様な視点から探っていく。(13時〜)
◆料金:2回5000円、場所・NHK文化センター青山教室 03-3475-1151
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■ジュンク堂池袋本店がアルバイトを急募
売場面積世界最大級を誇る東京都豊島区池袋駅東口のジュンク堂書店池袋本店
(営業時間:午前10時〜午後9時、東京都豊島区南池袋2-15-5)が、人文、社
会科学、コミック、学参のジャンルでアルバイトを緊急募集中。詳しくは窓口
までお問い合わせを。
基本枠:時給860円(月120時間以内の勤務。交通費ナシ)
応談枠:基本枠以上の長時間勤務をご希望の方は、費用折半で社会保険に加入
していただくことになります。その場合、早期に定時社員(社保・有休・賞与
あり)への昇格の可能もあり。
窓口:福嶋聡副店長(TEL03-5956-6111)までお電話ください。
http://www.junkudo.co.jp/
■BOLがbk1に書籍販売の業務委託
すでに丸善や三省堂書店との業務提携を開始しているオンライン書店「bk1」
が、同業者であるオンライン書店「BOLジャパン」における書籍販売サービ
スに関わる受注、出荷、請求業務ならびに各種お問合せの受付業務を請け負う
ことで合意した、と2001年9月19日のプレスリリースで明らかにした。これに
伴い10月16日以降、「BOLジャパン」における注文に関して、支払方法・配
送方法・配送料金などに「bk1」の利用条件が適用されることになる。すで
に「BOLジャパン」では顧客にメールで案内を出しているが、未チェックの
方はウェブサイトをご覧下さい。http://www.jp.bol.com/
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■「脱・書店員日記」/aguni(あぐに)
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第27回 テロとウイルスとペイフォワード
遅れ馳せながら、ビデオで『ペイ・フォワード』を見た。
11歳のトレバー少年は、担任のシモネット先生から「もし君たちが世界を変え
たいと思ったら、何をする?」と問い掛けられる。
この難題に少年が出した答えは“ペイ・フォワード”。ペイ・バック(恩返し
をする)ではなく、ペイ・フォワード。他人に自分ではできないようななにか大
きな親切をしてあげる。そして厚意を受けた相手は受けた厚意をその相手に返す
のではなく、3人の別の人へと贈る。彼らがさらに別の人へと贈る。2世代目で
9人。3世代目で27人・・・。そして厚意は世界に広がっていき、世界はきっ
と「クソ」ではなくなる、というアイデア。
うーん。これぞバイラル。と思う。
WARNER HOME VIDEO
http://www.warnervideo.co.jp/newdvd/0109/DL-18877.html
このアイデア、世界はクソだし、自分の力ではどうすることもできない。だか
ら、なんとか世界を変える仕掛けを作りたい、というところがポイント。21世紀
的な無力感にさいなまれているなぁ、と感じた。
バイラルといえば、やはり話題はコンピュータウイルス「nimda」。メール添
付で感染するだけでなく、感染したサーバーのWebページを閲覧するだけでも被
害を受ける可能性があるというからこれまたすごい。
詳しくは、トレンドマイクロ社のホームページへどうぞ。
http://www.trendmicro.co.jp/virusinfo/default3.asp?VName=PE_NIMDA.A
そしてアメリカの同時テロ。犯人が誰にせよ、暴力行為はすべて許し難いもの
ではあるけれども、アメリカの言う、(もしくは報道にあるような)「報復」と
いう論調もどうかと思う。
今回のようなテロリズムは「やろうと思えば誰でもできてしまう」というとこ
ろに恐ろしさがある。あの日、世界貿易センタービルの回りにいた人はきっと、
自分の目の前で起こった出来事、そしてみせつけられた悪意が信じられなかった
ろう。
これは戦争なのかもしれない。TVで評論家が21世紀型の戦争だ、と言った。
第一次世界大戦時に、戦場と生活との境目がなくなったように、今の戦争は、平
和と戦争の区別ももはやなくなってしまっていることをまざまざと見せつけられ
た。
「報復」するのがどうとかこうとかいうつもりはない。私には情報も知識もな
いし、それだけの発言をする権利も立場もない。ただ素朴に、今、恐れているの
は、戦争でもテロでもない。それは目に見えない悪意というの存在、そのもので
ある。こうした悪意がこれ以上伝染しないように、どんな手が打てるのか、とい
うことである。
アメリカは報復するかもしれない。それは国際政治の治安という意味では確か
に必要なことかもしれない。しかし報復(pay back)だけではなく、悪意を少し
でも軽減できるような思想を少し期待したい。pay back が pay foward になっ
てしまっては、暴力が暴力を生むだけで、何の解決にもならない。
悪意も善意も伝染するものと、私は信じている。そして善意は悪意を駆逐でき
る可能性があると信じている。テロリズムが21世紀的な戦争なんだとしたら、甘
い発想かもしれないけれど、性善説を信じることで、21世紀的な世界の平和が実
現するんじゃないだろうか?
ロウソクの火は、まだ灯っていると信じたい。
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■「現代思想の最前線」/五月(ごがつ)
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第23回 私は非暴力の力を信じる
米国上院下院で反対したのはただ一人だった。圧倒的支持が明らかになったの
ち、ジョージ・ブッシュが度重なる大拍手にさえぎられながら満足げな表情で
演説した姿は見るに耐えなかった。アメリカの側かテロリズムの側か、などと
はよく言ったものだ。選択肢がそれだけのはずはない。無限の正義? 民主主
義の敵? 自由世界に対する攻撃? ブレアにせよブッシュにせよ、彼らは何
のつもりでこれらの言葉を繰り返しているのだろう、報復が約束され、暴力が
肯定されようとしているいままさにこの時に! 恐るべき脅迫である。「新し
い戦争」と定義し、宣言したのはテロリストではない。ジョージ・ブッシュで
ある。
黒煙をあげる世界貿易センターから幾人もの人々がゆっくりと落下していく様
を見るのは絶望の極みだった。対米同時多発テロ事件の犠牲になった人々、救
助中に命を落とした人々、彼らのご家族、そしてこの事件で心の傷を負ったす
べての人々の恐怖と悲しみと無念とを想像すると、なんともやりきれない。深
く衷心よりお悔やみ申し上げたい。ハイジャックされた機内の人々の心中は想
像を絶するものだったろう。だからこそ今、事後の推移を見ている私たちはた
だ呆然となっているべきではない。多くの人が「まるで映画のようだ」と口々
に言った。認識の機軸が「現実」にあるのではなく「フィクション」にあると
いうこの逆説的なデジャヴュ。ああデジャヴュ。エンターテイメントの後遺症。
これでいいわけはない。
「正義justice」や「民主主義democracy」や「自由世界free world」の名の
もとに報復するなど、悲劇としか言いようがない。多くの人々が気づいている
ように、報復はそのまた仕返しを呼ぶだろう。EUや国連安全保障理事会がお
墨付きを与えてしまった軍事行動は問題の最終解決とは絶対にならない。ブッ
シュはこの「戦争」が長期戦になるだろうことについて国民に忍耐を求めてい
るが、彼は間違いなく将来、「戦争」遂行の決定者として国民からも恨みを買
うことになるだろう。私は絶対的に報復に反対する。たとえ、パレスティナの
青年や少年たち、婦人が、「歓喜して」今回のテロを歓迎しているかのような
映像を目の当たりにしたとしても、それに対する驚愕と憎しみが正義に根拠を
与えるわけではない。
六百万人にのぼるだろうと予想されるアフガニスタンの難民や、すでに米国内
で迫害を受けはじめているアラブ系住民やイスラム教徒の悲劇をどうして無視
できるだろうか。イスラム教徒すべてをイスラム原理主義とイコールで結ぶこ
とはナンセンスだし、イスラム原理主義をテロリズムとイコールで結んでしま
うことも危険だ。アメリカの軍事行動に国民レベルで賛成している国はインド
とイスラエルだけだという報道があったが、インドはそもそも先日、アラブ系
と誤認されて射殺されたインド系アメリカ人を弔ったのだろうか。弔ったとし
て、そのうえで賛成しているのだろうか。
事件からほどない頃、インタビューに答えてイスラム原理主義集団ハマスの指
導者は「アメリカは人種差別の国であり、宗教的にも我々と対立している……
今回の事件はおおいに起こりうることだ」とコメントした。パレスティナ闘争
のイメージ悪化を案じて、後日、自爆攻撃作戦の凍結を決断したとはいえ、彼
らから見ると依然そうなのだろう。アメリカ帝国主義への制裁。イスラム原理
主義の中の過激派たちにとって、世界を堕落させているのはほかでもないアメ
リカを筆頭とする資本主義国であるわけで、タリバンやオサマ・ビン・ラディ
ンを一例とする強硬派の倫理と、いわゆる「自由主義者liberalist」たるアメ
リカその他(日本も含む)資本主義社会の倫理を共通の尺度ではかることはい
まのところ不可能だ。アメリカ流の国家的論理は普遍的に正しいか? 犯行集
団がもし一部のイスラム原理主義者だとしたら、彼らにとっては今回の事件は
テロリズムなどではなく、帝国主義社会への「聖戦(ジハード)」なのだ。こ
の認識の溝は何だろう。ここにこそ注目したい。
長きにわたる歴史的な経緯と蓄積がある、理解不可能性のこのひずみにこそ目
を向け、各国間の対話を進めるべきであって、日本政府が有事立法をこれ見よ
がしに制定しようとしたり、中途半端に後方支援をしてアメリカの「ミリタン
ト・ジャスティス」を支えるなどという事態は、平和憲法を掲げる国民にとっ
て実際はこのうえなく下品な冗談だ。しかもそうしたカリカチュアやパロディ
やスペクタクルによって虚構的に生き長らえるのが資本主義の弁証法なのであ
り、資本主義以外に社会を構想することのできない文明における閉じた正義の
延命に荷担するなど、それこそこっけいな堂々巡りではないか。悲劇的なコメ
ディーだと思う。日本政府がすべきことは、有事立法の制定でも後方支援でも
なく、当事者各国に平和大使を多数送り、非暴力のもとに国家間の粘り強い対
話への道を率先して拓くことだ。戦争を放棄した国家として、報復に断乎反対
することだ。
ブッシュの物語的な演説の中に「アメリカの民衆全員が立ち上がった」という
台詞があった。全員とはネイティヴ・アメリカンやブラックやヒスパニックの
ゲットー、国民として保証のない移民たちや足元にいるホームレスも含めての
ことか? 全員とはつまり誰なのか? 「全員」という隠喩で言えば、プーチ
ンは「いまこそ国際的な結束を」と発言している。暴力への合意をもって結束
するのか非暴力と対話の連帯をもってするのかでは、結果が180度違う。力
ずくの利害ずくめのフラットで均質な「全員」は偽装であり危険である。
さらにアメリカ政府が決断したように、国際的な結束と並行して、その結束の
もとに監視されたり統制を受けたりするただただ圧倒的に受動的な市民へと、
私はおとしめられたくない。エシュロンがすでに日本でも「監視」を開始して
いるご時世に、これは重大な局面である。私はテロリズムとは何だろうと考え
る。テロルには、物理的な形態と精神的な形態がある。アメリカ帝国主義と非
難されるものもまた複合的なテロルの一形態ではないのか。
ブッシュは今回の犯行集団を「faceless cowards」と呼んだ。今後もこの「顔
のない」テロルは続くだろうと思う。かつて別の場所で引いたことのある次の
一文をもう一度思い返したい。「こんにち、アメリカのイデオローグたちにとっ
て、たったひとつの統一的な敵を名指すことはますます難しくなっている。たっ
たひとつの敵ではなくむしろ、つかみ所のない少数の敵たちがいたるところに
存在している、といったところだ。近代の危機の終焉に代わって、目立たない
不確定な数々の危機の増殖がもたらされている。あるいは私たちはその危機を、
全般的災厄(オムニクライシス)と呼びたい」(ネグリ+ハート『帝国』189頁)。
ブッシュは「正体不明の臆病者」という言葉で犯行集団をこき下ろしたつもり
なのだろうが、おびえに駆られてこぶしを振り回し、やっきになって敵を姑息
に特定し、都合よく葬り去ろうとしているという意味において、本当の臆病者
はアメリカ大統領自身であることがはらかずも露呈したのだ。
国粋的な正義や中途半端な民主主義は無用である。「民主」の言葉があまりに
空々しい昨今、日本においてもそうであるように、ナショナリズムというナル
シシズムは度し難い幼児性であるほかはない。「誇り高き」ブッシュよ、君が
裁定者になるのは、私はまっぴらごめんだ。もし君が言うようにこれが「新し
い戦争」になるのなら、そこには真に「新しい」、これまでにいやというほど
繰り返された暴力的報復では「ない」、新しい闘争が必要となるはずだ。
「……正義を実現する手段として暴力を用いることは、非現実的であるととも
に、不道徳的でもある。なぜ非現実的かと言うと、暴力はらせん下降であり、
最終的にはすべてのものを破壊しかねないからである。……また、なぜ不道徳
的かと言うと、暴力は相手の理解を勝ち取るのではなくて辱めるから、つまり、
相手を変えるのではなくてつぶしてしまうからである。暴力は、愛ではなくて
憎しみの上に育つから、不道徳的である。……それは社会に、対話ではなく、
独白をさせるだけである。暴力は、最後には自らを破壊させてしまう。それは、
生き残った者の心に苦々しい感情を植えつけ、破壊する者に残虐な心をさずけ
るだけである」。「非暴力的アプローチが、直ちに相手の心を変えるというわ
けではない。非暴力は、まずそれにかかわる人の心や魂に対して、何らかの働
きかけをして新しい自尊心を与える。つまり、彼らが自分にはそのようなもの
があるとは気づかなかった勇気の源を呼び覚ますのである。そしてそれは、つ
いには相手の心に到達し、良心を動かして和解が実現することになるのだ」。
これは公民権運動の巨星マーティン・ルーサー・キング・ジュニア(1929-1968)
の言葉である。彼は和解に向けて生涯を捧げた。私は1963年8月28日に行われ
たかのワシントン大行進の際のスピーチをビデオで見たことがある。「私には
夢がある」という有名な一節で知られる彼のスピーチは、まったく初めての出
会いにもかかわらず私の心を強く打った。決然としたその燃えるような鋭いま
なざしと高らかな声が胸に焼きついた。1968年4月4日、「良心を動か」される
ことに恐怖した「正体不明の臆病者」が、アメリカ合衆国テネシー州メンフィ
スにおいて、この牧師を銃撃し、暗殺した。「犯人」として逮捕された米国男
性は、99年間の懲役刑を宣告された。ワシントン大行進の直後にキングらと会
談し、その数ヵ月後に暗殺されたケネディ大統領の事件と同様、真相はいまだ
に明らかにされていない。[2001年9月24日]
参考文献
"Empire" by Michael Hardt and Antonio Negri, August 2001,
Harvard Univesity Press, ISBN:0-674-00671-2,
Paperback, 504 pages, $18.95
※2001年3月のハードカヴァー版の刊行以来、1年5ヶ月ぶりにペーパーバック
版が発売された。未確認だが、学術系の書物によくあるように、ハード版での
誤植などの訂正がペーパー版に反映されているケースがありうる。実質的には
こちらのペーパー版を決定版と見るべきだろう。なお、本書は以文社から邦訳
刊行される予定である。楽しみに待ちたい。
『キング牧師の言葉』コレッタ・スコット・キング編、梶原寿+石井美恵子訳、
1993年12月刊、日本基督教団出版局、ISBN:4-8184-0170-6、本体価格1500円
※キング夫人の編纂・解説による説教や論文の抜粋集で、苦楽をともにした二
人の絆ならではのベスト・セレクションだ。原著は1983年刊だが、このたびよ
うやく来月(2001年10月)に第二版が刊行されることになった。
"The Words of Martin Luther King, Jr." Second Edition,
by Martin Luther King, Jr., Introduction by Coretta Scott King,
October 2001, Newmarket Press, ISBN:155704483X,
Paperback, 128 pages, $11.95
さらに同月には、キングの非暴力運動とその政治的社会的思想の神学的根幹を
成す論考も再刊される。
"The Measure of a Man" by Martin Luther King, Jr., October 2001,
Fortress Press, ISBN:0800634497, Paperback, 64 pages, $6.00
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■編集同人備忘録
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小誌の読者であるnさんからの情報提供によって、今回の対米同時多発テロ事
件にかんする知識人たちのコメントを掲載した各ウェブサイトが小誌掲示板で
紹介された。http://www66.tcup.com/6629/anjienji.html nさんに深く感
謝したい。私からの追加も含めてこれまでに紹介された記事の書き手は以下の
通り。エドワード・サイード、スラヴォイ・ジジェク、ポール・クルーグマン、
イマニュエル・ウォーラーステイン、ノーム・チョムスキー、ヤン・ムーリエ・
ブータン、浅田彰、柄谷行人、エリック・ホブズボーム、タハール・ベン・ジェ
ルーン、スーザン・ソンタグ、アレッサンドロ・バリッコ、サスキア・サッセ
ン、テオ・ゾンマー、小倉利丸。時局の推移にしたがってこれからも発言は増
えていくだろう。機会を見てこれらの情報に日本語のサマリーを付けるなりし
て、より見やすくまとめたいと考えている。国内外の多くの方々の協力を請う
ことになるだろう。 五月
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読者数(現在4026人)×1円×5行以内でしたが、創刊二周年を迎え、更にご利
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