| 第10回 「東京都現代美術館とその周辺・・・@」
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2000.03.15.
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私の住むところから数分のところに東京都現代美術館がある。
(最近、小と考えられているものが大と考えられているものに異議申立 てをするのが流行っているので、敢えてこう書いて見ました???)
昨年の都知事選の際、「箱モノ」という括りで一躍その名が知られる ようになった。1995年3月Open。所蔵は1945年以降の美術が
中心で約3,600点。ということは日本での現代美術というものは 1945年以降の作品をいうことになるのであろうか。
敷地面積23,780u、建物面積33,515u、地上3階地下3階の 豪快な建物である。建築家は郡山市立美術館、三鷹芸術文化セン
ター、東京オペラシティ(JV設計)、真鶴町立中川美術館等を手掛けて いる柳澤孝彦氏である。
『Architecture Watching 9 東京都現代美術館』 には、この建物に対して見学者も含め多方面の人達の賛否の「感想」
が記載されいている。「光と影の・・・」「光や音・・・」から始まって 「展示スペースが少ない」「使い勝手が悪い」「手洗いが狭い」等々。
森村泰昌も「ここに9tトレーラーが入らないので困るのだそうだ」 「頭の尖った金属の筒が並んでいる。うわさによれば金曜日の
夕暮れ時になると、これが光るらしい」等々の感想を寄せている。 作り手と運営、見学者の同じ建物に対する感想の違いは十分楽しめ
るし、時に笑える。特に見学者の感想には妙な鋭さを感じる。
ちなみに建設費約400億円、維持管理費用約3.2億円/年である。 こう書いたからといって豪快な建物を・・と批判しているわけではない。
私は都知事選の際の立候補者の「箱モノ」批判の論調にはアホか! と思っている人達のひとりです。
皆さんは「トーキョーワンダーウォール」計画をご存知でしょうか? 都庁壁面を「これからの美術の行方を担う新進美術作家」に作品
発表の場として提供しようとするもの。応募要項をみるといくつかの 応募資格のなかに(平成12年3月31日の時点で)35才以下の美術
作家、またはグループとある。何故35才以下なのでしょうか? 「新進・・」だから35才なのだろうか?美術と年齢に何か関係があるのだろうか?理由は何も記されてないので窺い知れないが、こういう
ところに「何か」があるなァ。都知事および審査員長の石原さぁん・・。 「品性」これ系で書きたい事はまだまだあるけど次にいきます。
現代美術館の開催中と予定の紹介をします。
『低温火傷』1/18〜3/26、中村政人、高島陽子、木村太陽、守章、 ホンマタカシ、平川典俊、6人の作品で構成開催中。
『シュポール/シュルファスの時代』(ニース〜パリ 絵画の革命 1966〜1979)16作家57点で構成開催中。
次の企画展の予定は 『三宅一生展 ISSEY MIYAKE MAKING THINGS』
4/29〜8/20 企画展示室1階・地下2階
『菅井汲展』6/24〜8/20 企画展示室3階
常設展示は『日本の美術、世界の美術ーこの50年の歩み』 また、もう終わってしまいましたがゴダールの『中国女』、タチの『トラ
フィック』の上映、ホンマタカシ、中村政人のトークイベントも開催さ れた。情報さえ入手すれば結構楽しめる美術館だと思っている。
地下鉄東西線・木場駅3番出口より徒歩15分、またはバスで3分。
都営地下鉄新宿線・菊川駅4番出口より徒歩15分、またはバスで3分。
電話03−5245−4111、ハローダイヤル03−3272−8600
HP http://www.tef.or.jp/mot
また、この美術館には[モット]ザ・ショップという本屋?が1階にある。
電話 03−3643−0798
これは(株)ニューアートディフュージョンの店で、前身はあのニューア ート西武である。その頃は特化志向の強い、和書のリブロ、洋書の
ニューアート、詩歌のポエムパロールという3社の融合体の一角を 担っていた。 今もディフュージョン(普及)とし、表参道にNadiffという店を核に
現代美術に特化、多店舗展開中である。Nadiffに併設されて いるカフェの椅子はひとつとして同じ椅子が無いという凝りよう。
洋書・和書はもちろん独自の海外買い付けやオリジナルグッズの製作 販売、直取り引きの多用で取次の販売代理店化され無個性と呼ばれ、
またそれになりつつある多くの書店とは明らかに一線を画している。 過日、Nadiffは村上隆、イッセーミヤケのデザイナー滝沢直己、
東浩紀の鼎談を開催し多くの人を呼び寄せていた。気になる本屋? アート・ショップである。
電話3403−8814 HP http://www.nadiff.com
そういえば昨年末、六本木のWAVE館がその活動に終止符を打った。 WAVE、ニューアート、CINE・VIVANT、レインツリーという
カフェが刺激し合いながら、今で言うセゾン系の象徴として同じ館で 「何か」を強烈に発信していたのを思い出す。
数年前の真夜中、VIVANTの支配人の友人から電話が入った。
「ポルシェが飛び込んだぁ、見に来い」というもの。「寝るから明日行く」 と言って翌日行くと入口の左側がグチャグチャ。貼ってあるガムテープ
がアートしていた。不謹慎だけどこれもセゾン系と感じた。
それにしても、「館」が閉館した時のみんなの反応があまりなかったよ うに感じるのは私だけであろうか。多くのことを感じさせてくれたのに。
友人の2人の支配人も他会社で彼等流の「活動」を再開しはじめている。 また何かが始まる予感がする。数年先が楽しみだ。
話を現代美術館に戻します。この美術館の地下1階に美しいと感じる 美術図書室ある。資料は美術関係図書29,424冊(内 洋書5,4
39冊)展覧会カタログ38,020冊(内 洋カタログ3,235冊) 逐次刊行物 約2,000タイトル(内 洋雑誌147タイトル)、
マイクロ資料、ポスター・チラシ、美術関係新聞切り抜き1988年4月 〜現在、が所蔵されている。ちなみに、閲覧のみで貸出しはしてません。
電話03−5245−4111
次回はこの図書室で見つけた雑誌『SAP』と『LR』を紹介しようと思います。
それでは、また。
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