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第13回 ジョン・レノン還暦祝い
2000.10.15.

ここ数ヶ月、特にここ数週間ジョン・レノンの映像や活字が目に入ってくることが多くなった。
最初はカップラーメンのCM、最近は缶コーヒーのCM、メトロカードの発売とあっという間の売り切れ。
アルバム『JOHN LENNON/PLASTIC ONO BAND』 と『Double Fantasy』のデジタル化でのCD再発売。
『アンソロジー・ブック』の発売、その他関連本の発売。
『ジョン・レノン ミュージアム』のオープン、それに伴なうオノ・ヨーコの来日。また、射殺犯マーク・チャップマンの仮釈放とその延期等々レノン関係の情報は気になる人には確実に届くように見事にコーディネートされ展開、発信されている。

たしかに、今年は2000年。この10月9日で生誕60年、ビートルズとしてのデビューから40年、ビートルズ正式解散から30年、没後 20年と区切りにはなる。

そんな雰囲気に後押しされて、久しぶりに昔のレコードを引っ張り出してみた。
古ぼけた『Double Fantasy』のジャケットをあけるとぷーんと懐かしい匂いとともに買って聞きまくった当時の記憶が呼び起こされる。このアルバム、日本では80年12月5日発売だったので、待ちきれず英米11月17日発売の米輸入盤を秋葉原に何回か通って購入したもの。

ジャケット裏面に記されている曲順がメチャメチャに間違っているのは何故?

ジャケット撮影は篠山紀信、アルバム発売前『写楽』という小学館発行の写真雑誌に数枚と週刊誌に数枚が発表されている。数枚の中のジョンとヨーコのツーショットの一枚の写真には何かが写っているような気がいまだにしている。当時、写真集にして欲しいと『写楽』編集部に電話 したが「考えてます」との答えだった。あれから20年経ちました。

『Double Fantasy』発売から1ヵ月にも満たない12月8日、ポケットに『ライ麦畑でつかまえて』を入れた当時25歳のマーク・デイヴィット・チャップマンに射殺される。
『Double Fantasy』の一曲目で
『Just like starting over』と歌い
最後に『Hard times are over』と歌った数日後のことだった。

チャップマンに関しては『誰がジョン・レノンを殺したか』音楽之友社と『ジョン・レノンを殺した男』リブロポートが対照的なノンフィクション で読むことができた。『ジョン・レノンを殺した男』では知り合いの編集者からレノン関係の資料を貸して欲しいと頼まれ数冊貸したが戻ってきたのは一部分だけだった。まだでしょうか。あれから6年経ちました。

事件直後から関係書の発売が例によって相次いだ。記憶に残っているのは、購入したのは宝島の別冊の特集号と集英社発売の『John Lennon PLAYBOY Interview』の2冊だった。 宝島は巻頭にジョンの若い頃から死の直前までの顔写真が連続掲載されていて、人の顔ってこんなに変わるものなんだと思わせくれた。また、『John Lennon PLAYBOY Interview』 は81年3月10日発行でPLAYBOY誌インタヴューの完全収録と死 の当日まで続けられていた自ら語った127曲の未公開遺稿「レノン・ ソング」が巻末60ページにわたって掲載されている。これは私の好きな本のひとつ。

埼玉県与野市にオープンした『ジョン・レノン ミュージアム』の記者会見でオノ・ヨーコが「・・・このようなかたちで・・・ジョンも喜んでくれてると思います・・・」と言った。・・・?

ジョンが取り上げられると必ずといって良いほど『IMAGINE』がBGMとしてかかる。シドニー・オリンピックでも歌われたらしい。
過日のライヴでジョンは『IMAGINE』を you ではなく 「I wonder if we can・・」と we で歌っていた。 『John Lennon PLAYBOY Interview』の中では次のように言っている「ぼくらが言っているのは「これがぼくらの 身におこっていることなんです」だけさ。ぼくらは葉書きを出してるんだよ。その葉書きの内容を、「ぼくは目覚めた者だ。君たちは進むべき道を示される羊だ」なんてものにはしないよ。」
「・・・リーダーの後にはついていくな。パーキング・メーター(金を入れないと動かないという比喩)に気をつけろ、さ。」

そもそも『IMAGINE』は非宗教的で政治的な曲ではなかったのか。

最近のジョンの露出のさせられかたは、はたして彼の望んでいる方向に向かっているのだろうか?

それでは、また。

文責:湯川新一


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