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2001.9.12.発行 vol.46 [夜中の悪夢 号]
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■■ [書評]のメルマガ 2001.9.12.発行
■■ vol.46
■■ mailmagazine of book reviews [夜中の悪夢 号]
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[CONTENTS]-----------------------------------------------------------
★「古今東西歌舞音曲芸能図書偏読三昧(3)」高野ひろし
→孤高というよりカッコイイ! 「飲んだくれシンガー」の力強い精神。
★「渡辺洋が選ぶこの一冊(2)」
→アメリカン・ニューシネマを思わせるアンチ・ヒーローの「爆破」小説。
★「全著快読 山田稔を読む(6)」柳瀬徹
→廃墟のような安宿で、「かなわんなあ」と「いいなあ」が重なり合う。
★「日本の外から見た日本」ペク・ソンス
★「マンガのようなホントのような」南陀楼綾繁
→すみません、この二本とも事情により今回は休載です。次回11月です。
★「書評サイト探検隊(5)」グッドスピード
→書評のサイト、本についてのサイトの辛口批評です。さて、今回は?
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■はじめに
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長期間にわたった仕事がひとつ終わり、その反動で数日間ナニもできずに寝
込んでしまいました。このメルマガの発行が2日も遅れたのは、そのせいです。
ごめんなさい。
ところが昨夜、夜中にテレビを付けたら、アメリカで11日午前9時(日本
時間の夜11時)に、ニューヨークの超高層ビル「世界貿易センター」に、二
機の航空機が突っ込んでビルが倒壊するなどの同時多発テロが起こったコトを
知りました。発行が遅れたために、今日発行のメルマガにこの事件について書
く(書かずにはいられない)ことになっためぐりあわせに思いを馳せています。
(ちなみに、渡辺洋さんの『爆破 モンキーレンチギャング』は、もちろん
事件のずっと前に書かれたものです。蛇足ですが、念のため)
なにかとんでもなく大きな変化に向けてのスウィッチがONになってしまっ
たのでしょうか? 無力感に襲われながらも、自分にできるのは、事態を可能
な限りしっかりと見つめ、考えることでしかないと思いました。そしていまこ
そ、インターネットというメディアが、よりよく考えるための助けになってく
れるのではないかと信じたい。
枝川公一さんのサイト「WAVEtheFLAG」では、この事件の新しい情報や分析
を随時アップする「特別編集」体制に入っています。メールマガジン「WtFニ
ュースレター」でも、情報が提供されるので、マスメディアと比較しながら読
んでみてください。購読申し込みは以下のURLからできます。
http://www.edagawakoichi.com/ (10日号編集・南陀楼綾繁)
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■古今東西歌舞音曲芸能図書偏読三昧 高野ひろし
(3)茫洋さの中に一本筋の通った生き方がにじみ出る
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高田渡『バーボン・ストリート・ブルース』山と渓谷社、2001年
西早稲田にあるジェリー・ジェフという小さなロック喫茶で、たった一回だ
け高田渡のライブを見たんです。ぼそぼそと歌い、ぼそぼそと話し、コクコク
と酒を飲む。その絶妙の間には、気持ちの良い落語の高座に出会ったのと同じ
幸福感が宿るのです。聞く者を適度にリラックスさせつつ高揚させる彼のライ
ブは、何とも粋な感じがしました。
この本も確かに彼独特の茫洋とした中にも一本筋の通った生き方がにじみ出
ています。デビュー曲『自衛隊に入ろう』ひとつとっても、あからさまなメッ
セージは言わない。しかしその歌の中には痛烈な皮肉や批判が隠されているん
ですねぇ。そして常に生活に根付いた言葉をメロディーに乗せていくことで、
彼の精神を伝えてしまいます。飲んだくれシンガーなんてとんでもない! ホ
ントは実に力強いんですよね。こんなに男らしい人は、近頃お目に掛かりませ
んや。
そんな彼を作り上げていったのが、アメリカのフォークシンガー、ピート・
シーガーであり、明治時代の演歌師、添田唖蝉坊であり、詩人、山之口貘なん
です。しかし何と言っても彼の心に深く刻まれているのは、彼のお父さんで
しょ。「君が代」を万葉のラブソングで艶歌だから国歌なんかじゃないと教え、
義務教育は服装自由のはずで、軍服の名残りの如き学生服を着る必要はないと
正す父親。そしてそれをちゃんと受け止めた小学生の高田渡。幼くして母と死
別し、日雇い労働をしながら息子達を育てた父親の確固たる思想は、脈々と流
れていますもん。
しかしそんな話もエピソードのひとつとして飄々と語り、上っ面を舐めたよ
うな音楽や世間を尻目にマイペースで音楽生活する姿は、孤高というよりカッ
コイイなぁ。
「とりあえず息さえしていればいい」ってのが境地と言ってますけど、そう言
える人生を送ってきた自信があるんでしょうね。フォークシンガー高田渡、あ
あ見えてもまだ52歳。眉間の皺はだてではありません。
『バーボン・ストリート・ブルース』1,500円(本体)
http://www.gozans.com/bk/?b=458276391x&s=shohyo
(↑こちらからお買い上げ頂けます)
〈たかの・ひろし〉東京生まれ・町歩き人&路上ペンギン写真家・ウクレレブ
ラザース主席ウクレレ弾き。写真集『ペンギン日和』(うなぎ書房)を出しま
した。この10年間、お気に入りの東京の街角に謎のお散歩ペンギン・銀の輔
を置いて撮った写真です。1,260円(税込)です。本屋さんで見かけましたら、
宜しくご賞味のほどを!
「銀の輔旅日記」http://www.page.sannet.ne.jp/yamazo/ginnosuke/
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■渡辺洋が選ぶこの一冊
(2)環境保護団体のバイブル? 現実と地続きのフィクション
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エドワード・アビー(片岡夏実訳)『爆破 モンキーレンチギャング』築地
書館、2001年
「何かダムとかを爆破するとかって書評に出てましたけど、下流域に水があふ
れて住民に被害を及ぼされたくなかったら金払えとか原爆よこせとかという、
あの手合いですか?」「いや、これは原発が生む電力を消費するためにダムが
作られているといった現実をごまかしたい、電力会社や建築会社が喜びそうな、
ありきたりのヒーロー小説とはちょっと違うみたい」
「そんなのありましたっけ? あ、あの織田なんとかが出て映画になった」
「ま、その話はやめておきましょう。お互いに原作も読んでないし映画も見て
ないし、好きな人がいるかもしれないから」
「で、結局、どんな話なわけ?」
「合州国の南西部を舞台に、自然が破壊されることに不満を持った4人が出会
って、大企業の乱開発現場、それを支えるための橋や鉄道といった交通機関を
片っ端から破壊していくというのがメイン・ストーリー」
「過激派ですか」
「そう、はやらないで。その4人を一応紹介しておくと、ヴェトナム帰りのイ
カれた暴れん坊のヘイデューク、観光客にコロラド川の川下りをさせたりして
食っている、真面目なアウトドア派のセルダムの若い2人に、スポンサーであ
りブレーンでもある50に手が届く外科医師のドク、その若い美人助手のボニ
ー。最初はドクがハイウェイ沿いの看板広告を燃やすといった可愛いレベルだ
ったんだけれど、この4人が出会ったことで、一挙にエスカレート、工事現場
に忍び込んでブルドーザーなどの重機のエンジンを駄目にするとか、崖から落
とすとか」
「ひょっとしてすごく真面目な話?」
「いや、こう言葉にすると硬い感じだけど、『ギャング』って言うくらいだか
ら、筋立てとしては銀行強盗の環境問題バージョンと考えたほうがいいかも。
いかにも俗物って感じの追っ手たちとの絶体絶命のカー・チェイスもあるし、
ボニーがドクからヘイデュークに乗りかえるといった恋物語もあるし」
「『明日に向って撃て』ってなもんですか」
「そうそう、でもそのタイトルでこのメルマガのどれだけの読者がぴんとくる
かしら」
「私たちもすでに40半ばですから話題が多少古いのも仕方ないでしょう。こ
の原作も75年ですからニュー・シネマの時代ですかね」
「ニュー・シネマにはちょっと遅れてるけど、あのアンチ・ヒーローの気風は
作品のなかに生きているね」
「『イージー・ライダー』とか『バニシング・ポイント』とか、理屈抜きでと
にかくいっちまえという感じ」
「話題がずれるけど、この作品が今まで訳されなかったのは、ひとつは70年
代半ばの日本の状況が関係しているんじゃないかな」
「と言うと?」
「銀行強盗の話なら単なるフィクションで喜んでいられるけど、この場合、環
境破壊に爆薬を持って対抗するというすごくリアルな設定でしょ」
「現在の環境保護団体の人々にも、実際に爆薬を使うかどうかは別として、バ
イブルのように読みつがれているらしいですね」
「爆薬というものについて合州国ではヴェトナム戦争直後ということもあって、
人殺しに使うくらいなら自然のために使っちまえというのは、想像力の許容範
囲だったのではないかと」
「日本では?」
「72年に連合赤軍のあさま山荘事件と内部粛正リンチ殺人の発覚(その頃に
はその他のセクト同士のリンチも常態化していた)、74年の東アジア反日武
装戦線による三菱重工爆破事件(翌年逮捕)といった事件が続いて、世間の学
生運動へのシンパシーが冷えていき、実力行使に出るのはひとからげに『過激
派』という括りかたが定着していった時代だからね、環境破壊に対抗してとい
う設定のフィクションだとしても、あまりに現実に地続きで受け入れられなか
ったと思う」
「企画会議にかけたとしても『これはちょっと』と言われてしまうとか」
「まあ、この辺りのことは、また年寄りが古い話してるなと通りすぎるんじゃ
なくて、松下竜一さんの渾身のドキュメント『狼煙(のろし)を見よ 東ア
ジア反日武装戦線"狼"部隊』(現在は河出書房新社の『松下竜一その仕事〈22〉
狼煙を見よ』ほか)あたり、当事者の人間性がくっきり描かれているので、是
非読んでほしいですね」
「現実と地続きのフィクションって合州国では多いんですかね」
「とにかく人種や移民の問題がまず大きいし」
「日本でも文学の力が衰えたと言っても、在日の人々や差別されている人々の
表現はなお盛んですね」
「比較的最近ではルース・L・オゼキさんの『イヤー・オブ・ミート』(佐竹
史子訳・アーティストハウス)がよかったなあ」
「日本の商社がスポンサーになって合州国の肉を日本で売るためのPR番組を
作っている女性ディレクターが、合州国の食肉牛の抗生物質の過剰投与とそれ
が人間に障害をもたらしている現実をさぐりあてていくという」
「うん、この小説もこう書いてしまうといかにも硬い話のように聞こえるけど、
登場人物たちの恋や人生観がきっちり書き込まれていてすごく面白かった」
「いじけた話にならないのが合州国小説のいいところですかね」
「日本だとすぐ文部省のお墨付きで映画化とかって乗りになりがちだからね」
「『爆破』かあ。爆破したことあります?」
「いや、でも本を読むにしても書くにしても、『爆破するぞ』という、どこか
で現実とつながっている心意気を持ちつづけていたいもんだとずっと思ってい
ます」
『爆破 モンキーレンチギャング』2,400円(本体)
http://www.gozans.com/bk/?b=4806712221&s=shohyo
(↑こちらからお買い上げ頂けます)
〈わたなべ・ひろし〉1955年生まれ。詩人・編集者。家人と共訳したフラナ
リー・オコナーさんの未翻訳作品を集めた短編集が、出版社の都合で宙ぶらり
んに(トホホ)。
http://www.catnet.ne.jp/f451/welcome.html
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■全著快読 山田稔を読む 柳瀬徹
(6)「旅とは一体何だろう。そして生きるとは」
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『太陽の門をくぐって』編集工房ノア、1996年
「私はヨブのように貧しい」と修道僧のような顔をして呟く寡黙なビロニさん
と、その30ほど年下のさらに寡黙な、体の弱い妻ミナとのスペイン旅行を描
いた表題作がとりわけ胸に残る。不測の事態から早くも財政難に陥った旅の2
日目、ビロニさんによって召集された緊急会議で3人はおのおのの所持金を申
告し、その総額から「1の位までおろそかにしない」ビロニさんによって残り
の日程で費しうる交通費や宿泊費、食費が算定されたのだった。
若者の貧乏旅行ならばありそうな高揚や充足感とは無縁の、見ようによって
は聖地巡礼のように映らなくもない道行きを綴っていく、肩の力を抜いた筆致
が素晴らしい。廃墟のような安宿の浴室で、「湯」ではなく「水」の栓をひね
ってようやく出てきたぬるま湯を浴びながら、「わたし」の胸の内には「かな
わんなあ」と「いいなあ」が重なり合って浮かんでくる。
妻の心身を常に気遣うビロニさんの庇護の下で、ミナはたまに「臆病な小動
物のような笑み」を浮かべるほかはほとんど感情を表そうとしない。食事の際
に食前酒を勧めるとその顔に笑みがこぼれ、「わたし」は「すごくいいことを
したような気」になるが、その横でビロニさんはけわしい表情をする。アルコ
ールは妻の体に良くないのだ。それでもシェリーをあっという間に空けて「お
いしい……」と呟くミナ。
夜道を歩きながら彼女がふと漏らした「帰りたくない」という言葉が「わた
し」をとらえる。夫婦の暮らす冬のパリに何があるというのか。アンダルシア
を発ったバスのなか、「わたし」はミナの口調を真似て何度も「帰りたくない」
と繰り返す。
「太陽の門」とはここではマドリッドにある有名な広場のことではなく、冬に
閉ざされた生活と陽光に満たされた短い日々との間にある、不可視の境界線の
ことなのだろう。「旅とは一体何だろう。そして生きるとは」と問う「わたし」
はまどろみのうちに門をくぐっていく。おそらくは誰もがそのように旅をし、
生きているように。
『太陽の門をくぐって』編集工房ノア、1,748円(本体)
→地方・小出版流通センター扱い
〈やなせ・とおる〉1972年生まれ。伊豆大島出身。青山ブックセンター勤務。
休みの日の昼下がり、家の近所を歩いていたら毛が灰色の猫が足にすり寄って
きた。腹をさするとなんとも気持ちよさそうな顔をするのでつい嬉しくなって
さすり続けて、顔を上げたら夜だった。
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■書評サイト探検隊 グッドスピード
(5)「本屋さん」らしい気配りがうかがえる読書案内
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「乱読日記」
http://homepage1.nifty.com/~fwin0436/
前回、諸般の事情で休載しましたこと、ごめんなさい。
気合いを入れ直して……と思っていたところ、気合いの入った書評サイトを
ちょうど見つけました。
1976年生まれの山形市在住の青年による個人サイトだが、自己紹介欄で職
業を「本屋さん」と書いてあるだけあって、しっかりとした書評サイトだ。書
評サイトの鏡といってもいいかもしれない。
サイトのコンテンツは、国内作品、海外作品、つんどけ日記、掲示板、リン
ク集というごくシンプルな構成で、とても見やすい。厳密には書評というより、
まさに読書日記の体裁だが、トップページには「新着情報」として、真保裕一
の『黄金の島』(講談社)、重松 清の『口笛吹いて』(文藝春秋)、ベストセラ
ーのスペンサー・ジョンソン『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)などが挙
がっている。さらにご丁寧にも、どんな本がどこの出版社からいつ刊行される
かという「新刊情報」も紹介されている。このあたりはさすがに「本屋さん」
らしい気配りだ。
取り上げられている本は、エンターテインメント系の小説がほとんど。上記
のようにベストセラーもいくつかある(でもさすがにその評価は手厳しい)。
タイトルごとに、表紙画像をはじめ、著者名、出版社名、定価と、★で5段
階評価をしている。さらに100字程度のあらすじと、読書感想が掲載されてい
る。その感想や評価も「個人的なもの」とことわりつつ、素直に本とか作品へ
の「愛」(「憎」もあったりする)が感じられ、読書案内として十分に使えるの
ではないかと思うくらいだ。
ちなみに、この青年が5つ★を付けている作品は、国内作品では加納朋子の
『いちばん初めにあった海』(角川書店)、『掌の中の小鳥』(東京創元社)の
ほか(加納朋子がお気に入りのようだ)、重松清『幼な子われらに生まれ』(幻
冬舎)、貫井徳郎『慟哭』(東京創元社)など。逆に、評価に「アホ」(といっ
ても★4つ)なんて付けてるのは、田中啓文『銀河の弘法も筆の誤り』(早川
書房)。一方、海外作品では、スティーヴン・ハンター『真夜中のデッド・リ
ミット』(新潮社)やアーシュラ・K・ル・グウィンの作品が5つ★。
たしかに読んでみようという気になる。欲を言えば、刊行年月とか著者紹介
があればいいなと思うし、読書感想欄に出版社とかオンライン書店へのリンク
があれば言うことなしだよ。
(1998年9月公開。翌月からアクセスカウンター開始。現在までのアクセス
数は36797。ところでどこの本屋さんかしら?)
〈ぐっど・すぴーど〉1968年生まれ。書評サイト探検隊隊長(自称だが格下
げの危機!?)。「本」のメルマガ(毎月5日号)で「一字千金の記」を連載中。
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■あとがき
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電車の中で、『週刊ゴング』を食い入るように眺めている、小学校低学年の
男の子を見ました。ときどき、「◎◎の試合がさあ」などと隣にいるお父さん
に報告しています。その脇には、出口のトコロにもたれかかって『学会出席・
研究留学のための理科系の英会話』(ジャパンタイムズ)という本を読んでい
る男性が。この二冊の取り合わせがオモシロイ。
読書する車内風景には、いつも興味津々です。車内が恐怖と不安に満ちた場
所になることなく、この風景が普通に続いていくことを祈ります。 (南)
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