2002.5.10.発行 vol.70 [ 新企画準備中 号]

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■■ [書評]のメルマガ                        2002.5.10発行  
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■                                                vol.70
■■     mailmagazine of book reviews     [ 新企画準備中 号] 
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[CONTENTS]------------------------------------------------------
★「この版元がエライ!」追録版
 →「[本]のメルマガ」100号記念アンケート、追っかけ掲載です。
★「古今東西歌舞音曲芸能図書偏読三昧(7)」高野ひろし
 →70年代の日本、世界のどこにもないフリージャズが生まれていた!
★「中山亜弓が選ぶこの一冊(5)」
 →ポジティヴを通り越して馬鹿に見えるほど前向きの人たちの人生。
★「全著快読 山田稔を読む(14)」柳瀬徹
 →死について、そして記憶について語ること。山田稔流オマージュ。
★「マンガのようなホントのような(4)」南陀楼綾繁
 →久々に登場。今回は旧車マニアによるクルマ漫画の快作をご紹介。

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この版元がエライ!(というより、頑張れ!)
帰山健一(会社員、書皮友好協会会員)
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「閑人社」http://www.yk.rim.or.jp/~kaddgood/

 青山ブックセンターの六本木店に久しぶりに行った。相変わらず刺
激的。そこで、面白い雑誌を見つけた。「面白い」という表現は、ち
ょっと不適切かもしれない……。懐かしさ、だろうか。名前は「話半分」。
発行が「閑人社」。
 多分ちゃんとした会社ではない。昔、我々がやっていた「本屋さんか
舎」みたいな集団なのだろう。最近も独立系自費出版やリトルマガジンは
そこそこ元気だ。ただ内容は、どちらかといえばビジュアル系やアート
系が幅を利かせている。そのなかで、この「話半分」は、きわめて我々
が「本屋さんか」を作っていたころの「感覚」に近い。

 活字や本にフォーカスを当てているのではあるが、専門性は追求して
いない。「素人感覚」で興味の赴くままに、といっては言い過ぎかも知
れないが、その辺りが同人誌・リトルマガジンの作る醍醐味ではある。
インタビューでは石川次郎、花田紀凱、さわのひとし……。「広告批評」
「本の雑誌」の影響も随所にみられる。さすがに別冊宝島の「メディア
の作り方」(もちろん1冊目の)でガリの切り方は練習していないだろ
うが……。

 ABCでは一気に創刊号から3号まで纏め買いした。広告も入ってい
ない、多分みんな金を出し合って、好き勝手やりながら、それでもきち
んと本屋で売ることを考えている、そんな雑誌には是非がんばっていた
だきたい、ですね。
    
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■古今東西歌舞音曲芸能図書偏読三昧  高野ひろし
(7)ジャズという戦場で闘う音楽家へのクールで優しい目
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副島輝人著『日本フリージャズ史』青土社、2002年

 高柳昌行、沖至、富樫雅彦、山下洋輔、豊住芳三郎、佐藤允彦、坂田
明……キラ星の如く輝く日本ジャズ界のビッグネーム達。更に加古隆、
どくとる梅津、近藤等則などと、もはやジャズというカテゴリーすら楽
々と乗り越える人々が、溢れんばかりに暴れ回った時代の一部始終が、
この本には充ち満ちています。そのエネルギー、その意欲、その輝き、
そして音に対する真摯な態度。1960年代初頭からくすぶり続けてきた
前衛音楽のマグマは、若い音楽家達のパワーによって、70年代、遂にフ
リージャズというスタイルを持って爆発したんです。

 発表の場がない、師がいない、お金にもならない、お客さんも少ない。
でもやるんだ! ミュージシャンは既成音楽と戦い、自らと戦い、そし
てメンバーと戦って、自分の信ずる音を目指して疾走したのでありまし
ょう。新しい音楽が生まれ育っていくその光景は、何ともカッコイイじ
ゃありませんか。戦国時代の野武士のような、力業で自分の音を獲得す
る人達が、活字からでも見えてくるんですよ。

 著者は黎明期から彼等を見続け、プロデューサーとして共に歩んでき
た筋金入りの聞き巧者。どんどんと磨かれて世界に飛び出していった者
も、まるで白日夢であるかのように短い時間を駆け抜けて行った者も、
酒や薬に負けた者も、同じ戦場で共に戦ってきた同士として、クールだ
が優しい目で見ているんですね。

 でもねぇ、一番痛切に感じたのは、悔し〜い!ってことですよぉ。外
国の物真似でなく誕生し進化し、世界に冠たる文化となった音楽の現場
に、全く立ち会えなかった悔しさ。私の住まいと目と鼻の先の新宿で格
闘していた人々に、気付かなかった自分。改めて「出掛けていく」大切
さを思い知ったんです。

 この本を読み終わった日、私は居ても立ってもいられず「渋さ知らズ」
のCDを買いに走ったのは、言うまでもありません。よ〜し、アンテナ
を磨くぞぉ!

『日本フリージャズ史』青土社、2800円
http://www.gozans.com/bk/?b=4791759567&s=shohyo 
(↑こちらからお買い上げ頂けます)

〈たかの・ひろし〉町歩き人&路上ペンギン写真家。連休明けから毎日
新聞とうきょう版で連載している、『木村万里のお笑い漂流記』という
コラムのカット写真を担当します。毎週一点、路上ペンギン写真が載る
予定です。

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■中山亜弓が選ぶこの一冊
(5)現代人の想像を絶する愛すべき明治の馬鹿群像
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横田順彌『明治不可思議堂』筑摩書房、1995年(ちくま文庫、1998年)

 ふと疲れたとき、魔が差したように、女性向けの「美しい生き方」的
な本に手をのばしてしまうことがある。そうやって、私はこれまでに宇
野千代の人生訓や瀬戸内寂聴の説法から料理研究家・栗原はるみのライ
フスタイル提言、タレント山咲千里のビューティものにまで手をひろげ
てきたが、その殆どは、酒やタバコのようになくても困りはしないが、
読んでいるときにはそれなりに気晴らしになるという効能を持つ。
 同様にして最近ではカフェ本というジャンルもこの気晴らしに新規参
入しつつある。

 一方、そうしたフェミニン路線とは違って、かなり確かな手応えに私
を元気づけてくれるジャンルに「明治もの」がある。
 明治と言えば、その終焉から約20年を経た昭和6年に、俳人の中村
草田男は「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだが、それからさら
に80年経った現在、明治はもっともっとはるか彼方……かと思えば、
私にとっては案外、そうでもない。
 それは、自分が30才を過ぎて、自分が生きてきた年月の3倍が100
年と思ったとき、100年という長そうな時間が体感できた気がしたから
である。

 ちなみに今から100年前には鴎外も漱石も生きていた。ついでに言う
と、つい最近亡くなった宇野千代は生まれていたが、太宰治や坂口安吾
はまだ生まれていなかった。
(と、例をあげてみると作家の享年から受ける印象と時代の遠近感のギ
ャップを感じない?)
 国語の教科書からは鴎外や漱石が消えようとしているが、教科書でそ
の作品を読んでいた中学生時代よりも、100年を体感できる今の方が彼
らを身近身に思えるし、ふと読み返したくもなるから不思議である。
 あるいは、漱石は50才で亡くなっているから千円札のあの肖像は40
代の頃のものと思われ、その重厚さたるやとても40代には見えないが、
わかってみれば「なんだ、ほんとは若いんじゃん。10才くらいしか違
わないよ」といった意外性で増幅された親近感も手伝って身近になって
きたのかもしれない。

 といった四方山話はさておき、明治である。
 司馬遼太郎は、正岡子規や彼の学友であり日露戦争で海軍参謀を勤め
日本の勝利に貢献した秋山真之とその兄で日本の騎兵隊を作りあげた
秋山好古の3人を軸に明治の青春群像を描いた『坂の上の雲』のあとが
きで明治という時代をこう語っている。

 「このながい物語は、その日本史上類のない幸福な楽天家たちの物語
である。やがてかれらは日露戦争というとほうもない大仕事に無我夢中
でくびをつっこんでゆく。最終的には、このつまり百姓国家がもったこ
っけいなほどに楽天的な連中が、ヨーロッパにおけるもっともふるい大
国の一つと対決して、どのようにふるまったかということを書こうとお
もっている。楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、前のみ
を見つめながらあるく。のぼってゆく坂の上の青い天にもし一朶の白い
雲がかがやいているとすれば、それのみをみつめて坂をのぼってゆくで
あろう」

 そうなのだ。ポジティヴを通り越して、馬鹿ではなかろうか……、と
いうくらい前向きの人たち。そんな人々の書いたものや、彼らについて
書かれたものを読むのが、痛快だったりときには愛おしかったりする。
 特にこの「明治不可思議堂」には横田順彌が明治SF史を研究するう
ちに出会った、明治の有名無名の人々のエピソードを紹介するもので、
バンカラで気骨ある明治人たちの言動は我々の想像を絶するユニークさ
で、愛すべき馬鹿群像と呼ぶにふさわしい。

 たとえば、明治45年、初のオリンピック参加に際して−−当時は競
技トラックさえ持っていなかった日本は、とりあえず陸上競技に参加種
目を絞りこみ、選手を選抜する。予選の結果、マラソンでは当時の世界
記録を30分近く上回る好タイムを出し(2位、3位も世界新!)金メ
ダル確実と意を強くする。一部で距離に間違いがあるのでは?という声
があがり、実際のところ測量士が測量の費用や日数を節約するために二
万分の一地図を使って算出したコースであることが判明したが、加納治
五郎・大日本体育協会(今のJOCのようなもの)会長の「実際に25マ
イルあると信ずるの外ない」の一声で問題は解決。過酷な船旅に耐え、
マラソンと短距離の2名の選手をストックホルムに送りこんだものの、
金メダルどころかマラソンは猛暑にやられて棄権、短距離でも予選落ち
と全くおよびでなかった……。
 そんなわけで2選手はさっさと姿を消し、閉会式にも出席しなかった。
すっかりしおれていたのかと思えば、とんでもない。4年後のベルリン
オリンピックでの雪辱を期して、会場の下見のためにすぐさまドイツに
向かっていたためであった。恐るべし。

 あるいは日清・日露の戦争の狭間の明治34年に中国大陸に渡りアジ
ア、ヨーロッパ、アメリカをまわる自転車無銭旅行を試みた中村春吉な
どは、ヒマラヤ山中ではオオカミの大群に襲われ、日本から燃料として
用意していった高野豆腐に油をしみこませたものに火をつけ一晩中振
り回して難を逃れ、インドで食料を失ったときは襲いかかってきた黒豹
と死闘を演じ、豹を倒して、その生肉を囓りながら旅を続けたというか
らすさまじい。途中、ハイエナに襲われたときは罠にかけ生け捕りにし
て吊し上げたが、暴れて抵抗したため歯を剥かないようにと畳み針で口
を縫いつけたという。しかも、そのハイエナの子供を上野動物園に寄贈
までして……。
 どうです。すごいバイタリティでしょう!

 こんな人たちのエピソードが60編以上、しかも明治人を愛してやま
ないナビゲーター・横田氏の呆れ声がほどよくブレンドされた賛辞に共
感することといったら。ぜひ、本を手にとりその語り口を楽しんでいた
だきたい。
 何ごとにもひるまず、グローバルスタンダードなんかお構いなしに己
の力のみで世界に羽ばたく明治の人たちの無邪気を見ていると、ストレ
スだなんだという現代や日本人がちまちましたものに思えてくる。
 だから、ときどき、こんな本を読んだり、明治の書をひもとき、自分
の心の中に青空を描いて一朶の雲を見上げながら歩いてゆきたい、そん
な風に思うのである。

『明治不可思議堂』筑摩書房、2330円(本体)
http://www.gozans.com/bk/?b=4480856846&s=shohyo 
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『明治不可思議堂』ちくま文庫、950円(本体)
http://www.gozans.com/bk/?b=4480033742&s=shohyo 
(↑こちらからお買い上げ頂けます)

〈なかやま・あゆみ〉中野の特殊書店「タコシェ」で働く。5月25日
から写真家豊浦正明氏の展覧会を行います。詳しくはホームページ
をご覧ください。
http://www2.pot.co.jp/tacoche/

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■全著快読 山田稔を読む  柳瀬徹
(14)虚構を用いて誰かの死を語ること
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『詩人の魂』福武書店、1983年

 岬の輝き、白鳥たちの夜、詩人の魂、ひと夏の恋、秋の終わりに、愛
のよろこび……。本書に収められた六つの短篇に与えられた題はどれも、
ほとんど陳腐に堕しかねないほど感傷的に映る。

 1979年の1月、パリ滞在中の山田稔は友人の、同じVIKINGの同人
でもあった詩人、大槻鉄男の訃報に接する。その翌月からはその大槻自
身も一年間パリで過ごす予定で、そのために予約していたホテルを「そ
の行為によって大槻鉄男の死が私にとって現実的なものになってしまう」
のを覚悟しながら、山田稔は解約したという(「さざ波や」『生命の酒樽』
所収)。

 冒頭に列挙した六篇の、はじめの三つは、少しずつ人物の性格や背景
はずらされてはいても、親友の死を受けて書かれたものであることは明
らかだ。あとの三篇のうち二つにはやはり親しい者の死が影を落として
はいるが、それよりはむしろ、記憶の不在、あるいははじめから実在し
ないはずの記憶の存在についての、時に痛ましすぎるような〈小説〉、
という感が強い。もっとも、具体的な事実としての死に依拠していよう
がいまいが、死について語ることと記憶について語ることとは、ここで
はまったく等価の行いであるはずだ。

 虚構を用いて誰かの死を語ること。作品としての巧拙とは無関係に、
そこにはある種の避けられない暴力がある。短篇たちに付せられた感傷
的な題辞は、暴力を隠蔽するためではなく認識するために、死者や失わ
れた記憶とともに召還されたのではないか。喪を終わらせるためでなく、
喪の時間を生き続けるために振るわなくてはならなかった暴力を、自ら
抱きしめるために。

 作者が若い頃に大きな影響を受けたというオーウェルの「絞首刑」に、
絞首台へと進む囚人がひょいと水たまりをよけるのを見て、語り手が
「盛りにある生命を突然断ち切ってしまうことの不可解さ」と「不正」
を悟る、というくだりがある。それをかすかに連想させる一節が本書の
なかにはある。これもまた喪のために召還された、山田稔流のオマージ
ュという気がしてならない。

※『詩人の魂』は現在入手不可。復刊望む。

〈やなせ・とおる〉書店勤務が終わり、現在は有休消化中の身。自分で
も驚くほど機嫌がよい。お茶が美味しい。隠居生活は楽しいが、果たし
てここから抜け出せるかどうか、ちょっと不安。

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■マンガのようなホントのような  南陀楼綾繁
(4)イタくてステキな旧車マニアの楽しき毎日
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山本マサユキ『ガタピシ車でいこう!!』風の巻、講談社、2002年

 旧車マニアの山本(作者自身)が、車をいじくりまわしたり、周りの
車マニアたちと会ったりする日々を描いたこのマンガを「ヤングマガジ
ン」の片隅で見かけた頃には、ぼくはまったく興味を示さなかった。ヤ
ンマガでは、ゲームやスポーツなどの体験マンガが埋め草的に載るコト
がよくあって、コレもそのひとつだろうと思っていたからだ。
 ところが、何気なく読んでみると、けっこうオモシロイ。ほとんど事
実に基づいているとはいえ、話の構成がうまく、わずか4ページでよく
できた短編を読んだような気分になる。いつの間にか、ヤンマガで最初
に読むページになっていた。

「旧車マニア」とは、昔の車(作者のクルマはフィアット500)を手に入
れて、修理整備して、乗る人たちのコトらしい。修理といっても大掛か
りで、ちょっと調子が悪いと全部をバラして、原因を究明する。「旧車
はよく手を掛けてやらないと……」というのが、コイツらの言い分だが、
車いじりそのものを楽しんでいるとしか思えない。

 たとえば、「家庭用100V アーク溶接機」を買えば、「こいつがあれ
ば、車だろーがナベだろーが鉄格子だろーが、何でも来い! 装甲車に
甲冑に改造拳銃も造れる!」とおおはしゃぎ。「廃車済み」のジープを
買えば、床から足が出る穴を防ぎ、部品屋でパーツを買い、後ろにバイ
クを積むために屋根をムリヤリ切ってしまう(ぼくはクルマのことに詳
しくないので、そもそもナンで「廃車」が車検を通るんですか?)。廃
車のパーツ(しかもボディ)を手に入れれば、それを持ち上げて電車で
運ぶというゴーケツぶり。

 周りの人々のコワレっぷりも見事で、母と二人暮しの邦成さん(いつ
もジャージ姿、部屋の棚にはあぶないビデオがいっぱい)は、土の中か
ら出てきたパーツを組み合わせて、フィアット500を復元してしまう。
しかも、日本では改造車をつくっても公道を走らせられないので、イン
ドに移住してそこで好きなだけ車いじりをするようになった(このハナ
シ、ホントだったらすごい)。ほかにも、ジープのなかでほとんど暮ら
している師匠、フェラーリに金をつぎ込んだ結果、サラ金業になってし
まったイワジさん、高速を走ればかならず眠ってしまう(ぶつかっても
まだ眠っていた)社長などが登場する。つねに我が道を行く、かなりイ
タいけどステキな方々だ。ときどき出てくる女の子がワリとかわいく描
けてるのも、ポイントが高い(ウチのヨメに云わせると、いかにもヲタ
ク好みのキャラだけど)。

 クルマにまったく興味のないぼくでも面白く読んでしまったのは、具
体的なエピソードの積み重ねから、すべてのジャンルのマニアに共通す
るモノへの執着と、むやみやたらと一本気で奇妙な情熱が読み取れるか
らだろう。マニアが描く非マニアのためのマンガを、もっと読みたい。
古本マニアのマンガ家(売れてないのにやたらと古本を買い込んでる若
者が望ましい。漫画原作者&古本マニアの大西祥平氏と組んでもイイ)
が描く古書店めぐりマンガなんて、どうだ。書評雑誌で連載してくれた
ら、とりあえずぼくは毎号買って読むんだけど。

山本マサユキ『ガタピシ車でいこう!!』風の巻、505円(本体)
http://www.gozans.com/bk/?b=406361042x&s=shohyo
(↑こちらからお買い上げ頂けます)

〈なんだろう・あやしげ〉1967年生まれの自称「非営利ライター」(タ
ダ原稿が大好きだから)。6月中(?)に刊行予定の藤本和也『ふらふ
らふらり』第二部に、解説を書かせてもらいます。こういう原稿は、本
業ほっといても書きたいぜ。入手方法は「餅屋ブック」まで。
http://www.mochiya.nu/mb/

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■あとがき
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 本誌10日号も二年目に入ったので、いくつかの新企画をスタートさ
せようと画策してますが、なかなか手が着けられませんでした。次号以
降、少しずつ始めますので、しばらくお待ちを。
 いま予定しているのは、林哲夫インタビュー「『喫茶店の時代』の注
を読む」、リレー連載「ウチの〈someday本〉」、全著快読シリーズの第
二弾などです。あ、メタローグの新雑誌『レコレコ』創刊号の合評もや
りたいな。
 今回も、白水社についての原稿が書けませんでした。『チボー家の人
々』は第2巻の途中で止まっています。いつになったら、全巻読みおわ
るのでしょうか。次回、話を先に進めるつもりです。
                  (10日号編集・南陀楼綾繁)

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■デザイナー・1名募集(見習いも可)■ポット出版/スタジオ・ポット
詳細は→http://www.pot.co.jp/recruit.html 資格不問。仕事激。
出版と編集プロダクション仕事、両方のデザインです。5月20日締切
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